Thursday 16 August 2012

きっぱり。

皆様、モイ。
よしこです。

日本語を話すフィンランド人の友人との会話は、時と場所によりフィンランド語と日本語が混ざってしまいます。興奮したり酔っぱらったりすると英語まで混ざってしまって、端から耳にするとさぞ乱れた言葉遣いに聞こえるだろうと思います。(反省)

ちょうど先日↑の話になったので、試しに日替わりで言葉を決めることにしました。「今日は日本語の日」、「今日はフィンランド語の日」という感じですね。


ある「フィンランド語の日」のこと。
ランチを一緒に食べ終わり、テーブルを立とうとする私たちに沈黙が訪れました。

よ 「・・。」

友 「・・。?」

しーんとしたままテーブルを立ち、また会話を続けましたがなんだかおかしい。


よく考えると、「ごちそうさま〜。」が無かったのですね。
もっとよく振り返ると、私たちは何語で会話をしていても食事の終わりは「ごちそうさま〜。」と締めくくっていたのでした。


「日本語なし!」と意気込んだ結果に飲み込まれた「ごちそうさま」の言葉は、代わりがいない存在だったようです。


フィンランド語では、お食事の終わりも「キートス(Kiitos:ありがとう)」で締めくくることがほとんどです。非常に教科書的なフレーズですが、一緒に食事をした相手に向かうのであれば「キートス セウラスタ(Kiitos seurasta.:共に時間を過ごしてくれてありがとう)」と言うこともあります。食事を用意してくれた人やお店に言うのであれば「キートス ルオアスタ(Kiitos ruoasta.:お食事をありがとう)」と言うこともあります。


う〜ん。
どれも「ごちそうさま」とは微妙にズレがあるのですよねえ。
結局私たちが辿り着くのは、「ごちそうさま」であったのもこうしたズレによるものだったと思います。



作ってくれた人、お食事を共にしてくれた人、食材を育ててくれた人、食材が育った環境自体・・。
「ごちそうさま」で伝えられる感謝の気持ちは幅が広いです。奥が深い言葉ですねえ。

日本語はすごい言葉だと改めて思いました。





同じ言葉繋がりですが、日本語とフィンランド語には発音が似通った言葉が多々あります。

私が大好きなくまモン(@55_kumamon)がツイッター上で紹介していた「あつい!」=「Kuumaa!(クーマー:フィンランド語で暑いの意)」=「熊」という言葉には思わずポンと膝をたたいてしまいました。笑。

私も今朝見つけたのですよ、そんな言葉を。


Kippariはチーズの商品名なのですが、そのまま「キッパリ」と読みます。
※フィンランド語のキッパリは「キ」にアクセントがつきます。

日本語でもありますね、「きっぱり」。
なんだか面白いなあと嬉しくなりました。笑。

ちなみに、Kippariはスモークチーズのスライスです。




こんな感じでパンにのせて食べるとおいしいのです。

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