皆様、モイ!
よしこです。
体調も頭の中もワチャワチャしながら宿泊したクオピオ。
翌朝にはなんとか熱も下がり、フラフラもおさまりました。(睡眠って、すごい!)
朝ご飯を済ませた後は、クオピオ(Kuopio)の街をウロウロしました。
ここは私にとって、第四の故郷。
生まれ育った埼玉、フィンランドで最初に暮らしたタンペレ、今暮らしているヘルシンキ。そして、このクオピオには前職の関係で少し暮らしていた時期があったのです。
職場でお世話になった人たちと仲良くしてもらったその家族にも一目会いたかったのですが、夏休みシーズンに予定をあわせるのはとても無理!ということで、せめて街だけでもゆっくり眺めたかったのです。
私がクオピオに暮らした時期が真冬だったこともあり、夏の今訪れると非常に不思議な感覚に陥りました。同じ場所なのですが、景色も見える色も全く違うのです。
ただ、いつも人がほとんどいなかった街の広場が、夏でも静かだったり。
お仕事の後にご褒美として足を運んだ小さな映画館がそのまま古い看板を掲げていたり。
ヘルシンキからの列車(※1)で深夜にクオピオに到着した時、悲しげに見えたエルビス・プレスリー(※2)が元気そうだったり。
※1 週末はヘルシンキで別のお仕事をしていたので、毎週末ヘルシンキに滞在していたのです。当時は。
※2 街のピザ屋さんの前にいたのです。プレスリーの像が。
当時の自分がすぐそこに出てきそうで、なぜかドキドキしました。
そして向かったプイヨントルニ(Puijon torni:プイヨタワー)。街全体を見下ろす丘の上の展望タワーです。
一面にグレーな曇り空も、なんとなくこの日の気分に合っていました。
「あの辺かな?オフィスは?」と言いながら窓ガラスに張り付いて凝視。
静かな冬のクオピオで、独り感じていた焦りや誇りが胸に溢れるようで自然に涙が出てきました。
ワイワイと観光中だったドイツからのバスツアーご一行様(おじさま&おばさま)が、オイオイ泣いている私に「ぎょっ」。心配されてしまいました。恥。
そりゃそうですね。展望台で下を見下ろしながら泣く人、怖いですよね。苦笑。
一通り泣き終わってトルニを出るころには、自分でも驚くほど気分爽快!
すっきり、しゃっきりな気持ちでユヴァスキュラへと旅を続けたのでした。
〈おまけ〉
自分でもあの時なぜあんなに涙が出たのか分かりません。
体が弱っていたのもあるのかもしれませんねえ。
体が資本とはよく言ったものです、はい。
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