Friday 20 July 2012

カウリスマキなホテル![ヨエンスー]

皆様、モイ!
よしこです。

ブログを書くのは、私の楽しみです。
今日は気合いをいれなければいけない日だったので、「お楽しみは後に。。いひひ。」と思っていたらもうこんな時間(19:30)。疲。金曜日の最後にやっと漕ぎ着けたお楽しみ。早速書きます。いひーひ。


夏の旅が続く中、モッキを出た日に宿泊したこのホテル!大げさでなく、私にとって特別な場所になりました。

何がそんなに特別かと言うと、フィンランドを代表する映画監督アキ・カウリスマキの舞台そのままのホテルなのですよ。カウリスマキ作品がお好きな方なら「ふふん、ふん、ふん。」と分かっていただけると思います。そうでない方には「ん?」ですね、きっと。苦笑。

街角にありながらこじんまりとしたそのホテルは、1階がバーとレストラン。2階が客室です。
にこりともしないバーテンダーに(カウリスマキ!笑。)予約の旨を告げると、鍵を渡されました。カードキーなんかではない、本当の鍵、です。

2階のお部屋は、いたってシンプル。

ベッドに、





机と鏡。





そして、キャビネット。





これだけです。
トイレはついていますが、シャワーは全室共同。シングル、ツインそれぞれ5部屋ずつしかないので、問題ありません。




もうこの感じだけでかなり幸せ!


さらにお部屋をよーく眺める
と、「すわー!」と心を掴まれるディテールがありました。



興奮しすぎて真っすぐ撮れていませんが、笑、電気のスイッチですね。
真ん中の女性のボタン、何だか分かりますか?

ホテル従業員を呼ぶボタンですね。ホテルが特別だった古き良き時代そのもの!
テープに「Ei käytössä」とある通り、現在は使われていません。


あまりにも素敵なので興奮のままに例のバーテンダーに話を聞きに行くと、1930年代にレストランとしてスタートしたこの場所はすぐに2階がホテルとして使われるようになったのだそう。いわゆる文化的な人が集まるような場所にという信念で作られた場所だそうで、実際に40年代、50年代に国民的人気を誇った歌手オラヴィ・ヴィルタ(Olavi Virta)もここに宿泊したことがあるのだとか。

古い場所なので取り壊しも検討されているそうですが、昔からのファン、文化人、地元の常連さんが反対しているのだそうです。たった一晩で、私も反対派。笑。



夜はもちろん1階のバーで飲みましたよ〜。



この写真、カウリスマキ作品のタイトルにありそうじゃないですか?
赤いテーブルクロスに白でタイトル。(←勝手な上に細かいですね、我ながら。苦笑。)



うっとりしながら、ぐっすり眠りました。


すっかりファンになった私は、翌日のランチにここのレストランも試してみることに。
バーの空気が素敵だったので頼んでみるとランチをバーで食べさせてくれました。



選んだのは、リハプッラ(lihapullat:ミートボール)。
このレストランは伝統的なフィンランド料理を地元食材でサーブすることで有名なのです。
感動の味でした。




ヨエンスー(Joensuu)方面にいらっしゃることがあれば、是非おすすめです!

Wanha Jokela
住所:Torikatu 26, 80100 Joensuu
Tel:+358 (0)10 4228191
※宿泊は要電話予約





〈おまけ〉
実は、このホテルに泊まった後にホテルのことを一番にお話したかった方がいました。東京、吉祥寺にあるカフェmoiの店主さん。この宿泊の直前にツイッター上でカウリスマキ監督について少しお話させていただいたこともあり、なんとなく「ホテル→カウリスマキ→店主さん」のイメージが湧いたのです。とっても変ですが、「店主さん(@moikahvila)ならこのホテルをすごーく気に入ってくださるだろうなあ。」という気持ちになってしまったのです。笑。

とはいえ、突然ツイッターで「ホテルが!」と送りつけるのもためらわれ・・。
この記事を書く事で、伝えられなかった事がなんとか私の心から出て行きました。胸のつかえが取れました。笑。すっきり。

No comments:

Post a Comment