Monday 24 September 2012

フィンランドデザインフェア Habitare 2012

皆様、モイ。
よしこです。

レポートに時差が出来てしまいましたが、先々週末に開催された家具デザインのフェアHabitare 2012について書きます。





9月12日はプロフェッショナル向けの開催、翌13日から日曜日16日までが一般向けの開催でした。
一般向けの開催はチケットを購入すると誰でも入ることができます。

今年は運良くチケットを譲っていただく機会があったので、日曜日にギリギリセーフで行ってきました。
もうすぐフェアが終わるという最終日にも関わらず、会場にはたくさんの人!デザインキャピタルとしてのこの1年の盛り上がりに支えられ、フィンランドのデザイン業界も波に乗っている印象を受けました。


家具デザインのフェアと一口に言っても内容は様々。
小物から家具そのもの、暖炉やサウナ設備などの家具を支える技術・・。
見応えは十分でした。

こちらは国産デザイン家具に焦点を絞ったコーナー。
Made in Finlandが誇らしげです。




会場にはレクチャースペースもありました。




カフェで休憩しながら、じっくり椅子に腰掛けてノートを取りながら、講演に聞き入っている人々の姿がありました。

フィンランドを象徴する真っすぐに伸びる松の木。大胆な会場デザインでしたが、意表を突かれるというよりも安心するような不思議な効果がありました。



数時間の滞在でも大変満足の内容だったのですが・・。
正直に言うとちょっと落胆した側面もありました。

会場でデザインを発している人々の顔は充実!お話を伺うのも楽しい!
なのに、「うわー!」という発見のあるデザインがほとんど見当たらなかったのです。

かわいい!
欲しい!
生活空間に置きたい!
こういうお部屋にしたい!

↑こんな直感と共に生きる意欲が湧くような、ググッと迫るデザインに出会うことができませんでした。


どうしてなのか、残念ながら言葉でうまく説明が見つかりません。
ただ感覚としてフィンランドのデザイン界全体が大きな転換を迫られているように思いました。


会場内で一番楽しかったaikamatka2012という展示。(タイムジャーニー2012といったところでしょうか。)フィンランドのインテリアデザイン史を1950年代から順番に、2000年代まで1スペースごとに振り返ったものでした。

"Modernismi"(モダニズム)の1950年代。
"Pop-taide"(ポップアート)の1960年代。
"Teollinen muotoilu"(インダストリアルデザイン)の1970年代。
"Postmodernismi"(ポストモダニズム)の1980年代。
"Teknologia ja ekologia"(テクノロジー&エコロジー)の1990年代。
"Retro ja kierrätys"(レトロ&リサイクル)の2000年代。


それぞれの空間には「うわ〜!」という新しさや、将来への期待感が詰まっていました。
特徴と工夫に満ちた家具の数々。ずっと眺めていたいくらいです。

興奮のまま展示スペースを抜けた目の前に広がる2012年のフィンランドデザインは、私の目にはよく見えませんでした。



複雑な気持ちで終わった今年のフェア。
生活者のひとりとして、来年の、10年後のフィンランドデザインはどんな風になっていくのか見守りたいと思います。




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