Thursday, 19 July 2012

夏の旅、4日目。[サイマー湖畔]

皆様、モイ。
よしこです。

今日の記事は風景写真集のようになってしまうかもしれません。
旅の4日目は夕方までモッキ(mökki:コテージ)でのんびりしていたので、ほとんど動いていないのです。笑。


朝早くから仕事(ペンキを塗ったり、薪を割ったり・・)を張り切る友人の親戚。
湖の向こう岸のモッキに住むご近所も、今朝獲れたクハ(kuha:お魚の名前)をお裾分けに来ておしゃべり。

賑やかな外の空気で私も随分早く目が覚めました。笑。起きた瞬間から楽しい気分。素敵です。



基本的にモッキでは自分のプロジェクト(お掃除、薪割り、ペンキ塗り、など)を進める以外は「何もしない」という状態を楽しむもの。私も朝ご飯の片付けまで済ませた後は何も決めずに時間を過ごしました。




ブルーベリーを摘んで食べたり。





桟橋で寝転がって読書をしたり。そのまま眠ったり。。。





ハンモックでブラブラしたり。そのまま眠ったり。。。



友人の親戚のお手伝いで薪割りをしたり。。。
小舟を漕いで島を一周したり。。。



本当に静かな時間で、心が落ち着きました。
この日ばかりはお仕事も忘れて、ひたすら「何もしない」を実践。気持ちよい体験でした。


↓静かな様子をお伝えしたくて桟橋でコロコロしている間に動画なんて撮ってみたんですけどね。風の音が少し入っていますね。常にこんな状態なでした、今回のモッキ。(子供がいるとまた違うのでしょうけれどね。)






うっかりして全然建物の写真がありませんでしたが、撮れていたお写真の中にぎりぎり写っていたものをご紹介。




↓右が母屋で左がゲストハウス。ゲストハウスの裏に別棟のトイレがあります。





例の頑丈なコタ。



サウナ小屋は撮れていませんでした。残念。





一般的なお話ですが、モッキには必要最低限の設備しか作りません。
今回も水道は湖の水を引いたもののみ。飲み水は対岸のご近所さんにある井戸水を汲みに小舟で出かけて確保します。電気は10年前に通したそうで、今は使えました。ガスは最低限のものがついている程度。

水洗トイレではなく、エコトイレ。
電気が無かった頃は、地面に作る天然冷蔵庫で食物を保管。
サウナは電気ではなく薪サウナ。
サウナにシャワーは無いので、湖の水を温めたものを水で割って桶毎に適温を作ります。
体を洗う時は、小さな桶で頭から流す。大勢でサウナに入っている時は、流し合う。


不便。不便なのですよ、コレが。
何をするにも自分でするので、手間も時間もかかります。当然最小限で済ますようになります。

例えばサウナの「自分シャワー」。
髪と体を洗って流すのに、私は中くらいの桶2杯もあれば十分だということが体験として分かりました。
シャワーを流していれば桶2杯分では済まないことを考えると、自然と普段の生活を省みるようになります。


この「不便」な状態。今の私が感じるモッキの神髄はコレです。

フィンランドの人々が、夏休みになるとモッキに移り住む理由が少し分かるような気がしました。
便利快適な普段の生活を見つめ直すと同時に、自分の手でどこまで生活できるかの実感を確認したいのかもしれません。




みんなで作った遅めのランチは、ご近所さんがお裾分けしてくれたお魚のソテーと新じゃがいも。
静かで、豊かな、特別な一日になりました。


Wednesday, 18 July 2012

夏の旅、3日目の夜。[サイマー湖畔]

皆様、モイ!
よしこです。

ささっと4日目へ進みたいところですが、しつこく3日目が続きます。苦笑。
とても素敵な夜だったので、忘れたくないのです。お付き合いいただければ嬉しいです。


サヴォンリンナ(Savonlinna)を出発して向かった宿泊先は、サイマー湖(Saimaa)。フィンランド最大の湖で表面積は4380㎢もあるのです。東京ドーム93680個分!みたいですヨ。(←一度コレを言ってみたくて、わざわざ計算しました。笑。)全く実感として何も伝わりませんね。「大きい!」ということですが。。

サイマー湖に浮かぶとある島に建設中の、友人の親戚のモッキ(mökki:コテージ)が宿泊地。
陸を行けるところまで車で進んだ後、ボートで迎えに来てもらいました。




「建設中」と書きましたが、約20年前にこの島の一部を購入した家主がすこーしずつ自分の手で建物を建てていったのがこのモッキ。最初はサウナ小屋を作り、母屋を作り、トイレを作り、今はゲストハウスを建てたところだそうです。図面は息子さんがひいて(←建築関係のお仕事をされているそうで・・)、建てるところは専門家が、ペンキ塗りから改良、メンテナンスは自分で、という手法とのこと。

こういうスタイル、フィンランドではとても多いです。
「自分のモッキを所有すること=第二の職業を持つ」と冗談で言うほどに、モッキやモッキ用の土地を購入した人は仕事の後が忙しい!笑。コツコツ自分のお城を作るようなものでしょうか。モッキは大人の趣味なのかもしれませんね。私は建てられたモッキに滞在するほうが好きですけどね。笑。


島に着いてから湖をパチリ。




ちょうど同行していた友人はこの建築プロジェクトを手伝ったそうで、「あの柱は10年くらい前に自分で塗ったんだよねえ。」と。思い出で出来上がっているようなモッキ。素敵ですねえ。


話は尽きないので、そのままサウナへ。
ふざけてみんなで広告的な写真の撮り合いっこをしました。笑。SCOPEさんのタオルとKarjalaビールでパチリ。




夕食はコタ(kota)で焚火を囲みながら。


このコタも手作りなんですって!数年前の大嵐にもびくともしなかった屋根。すごい!!



月が出て来たところで、名残惜しいながらも「おやすみなさい」。





新作の、笑、ゲストハウスに泊まらせてもらいました。まだ木の香りがするお部屋の壁も数年後には良い色に変わっているのでしょうね。


良い一日でした。

















Monday, 16 July 2012

夏の旅、3日目。[ユヴァ→スルカヴァ→サヴォンリンナ]

皆様、モイ!
よしこです。


羊に後ろ髪を引かれる思いでなんとか出発した3日目。
まず向かったのは、スルカヴァ(Sulkava)です。




ちょうどこの翌日からボートの大会が予定されていたので、小さな町がワクワク&ソワソワな空気に包まれていました。このボートの大会はアマチュアの団体(職場のグループや学生のチーム)も参加できる枠があるそうで、なんだか楽しそう!


そういえば。。。
私が通っていた高校はボート部が強かったんですよね。体格が比較的大柄なので入学早々ボート部の勧誘ラッシュに遭った思い出があります。

つるりと健康的に日焼けした先輩達に、「ボート、楽しいよ!」と言われて入部しそうになった私。
結局自分の自由時間欲しさに諦めたんでしたっけ・・。

「あの時勢いででも入部していたら、この景色を見て別の血が騒ぐのかしら?」なんてことをぼーっと考えたスルカヴァでした。笑。


あ。そういえば、スルカヴァにはマリメッコのファクトリーがあります。
テキスタイル染めや服飾、インテリアのファクトリーとは別の、バッグをメインにしたファクトリー。
ファクトリーアウトレット目当てで立ち寄ってみると、かわいいファクトリーが稼働中でしたよ。




気になるアウトレットですが、バッグ自体はそこまで安くなっていなかったので「ふ〜ん。」と。
なぜかシャツやらスカーフやらを購入。笑。

ただ、バッグの布地はかなーりお安かったです。あの分厚い布地、ふつうのミシンでも縫えるのでしょうかね。こういう時、製作意欲だけでなく技術も伴う人が羨ましくなります。。。



お昼が近づいた頃、次に向かったのはサヴォンリンナ(Savonlinna)。
サヴォンリンナと言えば国際的にもかなーり有名なのは、夏のオペラフェスティバル。古城オラヴィンリンナ(Olavinlinna)で行われるオペラ公演は、正装で古城に赴く観劇者も含めて一つの風物詩となっています。


↑オラヴィンリンナの外壁側からパチリ。中もひんやり重厚でした!


「古城でオペラ、きっとすごく素敵なのだろうなあ。」と興味はありつつも、私は行ったことがありません。

ちょうど私の滞在日の翌日から今年のフェスティバルが始まる予定だったので、街はすでにすごい賑わいでしたよ。聞くところによると、街の宿泊施設は満室を超す勢いで予約争奪戦なんだとか。。。

「来年の夏はフィンランドにオペラを観に行きたい!」という方、いらっしゃいましたら是非早めにオフィスウタノまでご相談ください。ホテルもチケットもばっちり確保しますので。なんなら私もドレスアップしてご案内として同行しますので。笑。


「オペラ、いいなあ。」とひとしきりうっとりした後は、やっぱり美味しいものに目がいきます。笑。

広大な湖水から獲れる小魚、ムイック(muikku)に粒子の細かいパン粉をはたいてバターソースで鉄板焼き。新鮮なムイックが獲れる地方でしか食べられない味です。




ムーシ(muusi:マッシュポテト)を添えてサーブするのは一般的ですが、ここのお店は更に甘いタマネギソテーがたっぷりのっていました。レモンをたっぷり絞っていただくと、言葉を失くすほど美味。秒速で食べ終わってしまいました。笑。

サヴォンリンナでは、Hotel Seurahuoneの最上階テラスレストランでいただくムイックが最も有名。
私もトライしたのですが、なんと2時間待ち!泣く泣く諦めました。

お食事に限らず、「サービスのために並ぶ」という習慣が定着していないフィンランドでは異例の状況です。オペラ効果にも、ムイックにも、驚きました。苦笑。「行き当たりばったりな旅でなかったら予約をして行ったのに!」と悔やまれましたが、これは「来年オペラを観に戻って来なさい」という意味ですね、きっと。(←都合の良い解釈。笑。)


お散歩して最後に食べたおやつは、ロルツ(lörtsy)。
これもこの地方の名産なので、ヘルシンキではほとんど見かけません。

カフェで、というより屋台でテイクアウトするような存在です。



お食事にもなるお肉フィリングの他、デザートになるいちご、りんご、ベリーなどの甘いタイプもあるので、私はりんご味をセレクト。


揚げパンにりんごジャムが入っている感じでしょうかね。薄ーくペラペラしているので、見た目程重量感は無いのです。ペロッといただいて元気が回復したところで3日目の宿泊地に向かいました。













夏の旅、3日目の朝。[ユヴァ]

皆様、モイ!
夏休みの旅も終わり、今日からまた日常が再開しました。

実況を試みて2日で途絶えた旅の日記ですが、苦笑、振り返りながら続けたいと思います。
私自身としても忘れたくない思い出がたくさんなので、コツコツと・・。

湖畔サウナざぶ〜んの後は、いちごやエンドウ豆をぽりぽりして寝てしまったので翌朝は空腹!
ぐーぐーのおなかに嬉しい、B&Bの朝ご飯でした。


どどーん。



見るだけで少し空腹が満たされるような迫力の大きなお鍋にはプーロ(Puuro:オートミール粥)がたっぷり。ほかほかのお粥の上には、B&B周辺のいちご畑のいちごを使ったジャムをかけていただきます。




優しいいちごの甘さと、穀物のつぶつぶ、プチプチがかなり美味!

他にはカルヤランピーラッカ(Karjalanpiirakka)もいただきました。バターとゆで卵を和えたムナヴォイ(Munavoi)をのせていただく味は、これまた素朴な味。朝から贅沢でした。



朝食メニューのほとんどがオーナーの手作りだったので、更に美味しく感じたのかもしれません。


オーナーとおしゃべりなどしているうちにあっという間に出発の時間が来てしまいました。
パッキングをして今日のルートに出発!

と、思ったらこんな方々がお見送りに。。。


「まって〜。汗。」



「げんきでね。」


と言ってくれたかは分かりませんが、笑、なんとも可愛らしい羊さん達でした。
私が宿泊したお部屋のすぐ裏に住んでいたこの方々。声も可愛らしかったです。



3日目、やっと出発できました。笑。




Tuesday, 3 July 2012

夏の旅、2日目。[ヘイノラ→マントゥハルユ→リスティーナ→ミッケリ→ユヴァ]

皆様、モイ!
よしこです。

旅の2日目は、ヘイノラ(Heinola)からスタート。
マントゥハルユ(Mäntyharju)やリスティーナ(Ristiina)など小さな町を通過して、ミッケリ(Mikkeli)までがメインのコースでした。

ミッケリの広場でパチリ。




ミッケリはちょうどこの移動の時に車で通ったんですよね。
運転してくださったお友達がここに長く暮らしていらっしゃった方で、思い出話をしてもらいながら一緒に暗い冬の夜道を眺めたことを思い出します。

「何もないなあ。。」と思って眺めたあの時の広場も、夏の昼間はまったく違う表情。
不思議ですねえ。あの時の自分のことも含め、しみじみ思い出してしまいました。


早めの夕ご飯を済ませた後は、広場で美味しそうないちごを入手。




その後、今日の宿泊地に向かいました。


今日の宿泊は、ユヴァ(Juva)の外れにあるB&Bです。
外観はこんな感じ。





周りを散歩すると、畑と原っぱと湖しかない場所でした。





最高です!


湖のほとりのサウナにも行ってきましたよ。
あっつ〜い! ⇒ ざぶ〜ん。(湖に入る音です、念のため。笑。)もして、すっきりです。


そろそろ、いちごを食べます。いひひ。


明日も良い日になりますように。







Monday, 2 July 2012

憧れのカップル。[ヘルシンキ→ラハティ→ヘイノラ]

皆様、モイ!
よしこです。

今日から来週半ばまで、フィンランド国内を北東方向にぐるっとまわる旅に出ています。
そもそも休暇用に計画を立てていた旅ですが、少しお仕事もしながらの時間になりそうです。

今朝のヘルシンキは雨でなんとなくしょんぼりしてしまったのですが、午後からぐっと良いお天気に。
私の出発も午後だったので背中を押されている気分になりました。

夏らしい景色です。




今日の宿泊地はヘイノラ(Heinola)。

夕ご飯を食べに町を歩いていると、とんでもなく素敵な方々を目にしました!




見えますか?
左側の歩道を歩いていらっしゃるご夫婦らしきお二人。仲良く、マリメッコ(Marimekko)のストライプシャツ、ヨカポイカ(Jokapoika)の色違いを来てお散歩していらっしゃいました。奥様に見える方は黒のボトムスに赤と白のヨカポイカをあわせて、旦那様に見える方はネイビーと白のヨカポイカをデニムにあわせて・・。


お、おしゃれ。
か、かわいい。

思わず凝視してしまいました。苦笑。


ゆっくり同じ歩調で歩かれていて、たまーにお店のウィンドウで立ち止まられる奥様に旦那様が「なになに?」と。。。う〜ん、憧れます。



幸せを分けていただいた後は湖のほとりをお散歩して、レストランまで歩きました。






もう日付が変わりましたね。そろそろ太陽も沈んでしまいそうです。
明日に備えて寝ることにします。おやすみなさい。















Friday, 29 June 2012

今日のランチ。

皆様、モイ。
よしこです。

『「モイ。」じゃないよ!』というツッコミをいただいてしまいそうなほど、大変長らくご無沙汰してしまいました。

再開の記事は、空白の時間のことを書こうか、私に起こった変化のことを書こうか、ここ最近のことを書こうか、いろいろと迷いました。が、やはりここは最も私らしい記事をということで、なんてことのない日常の一コマから改めてスタートとさせていただきました。(↑のアレコレは追々ご紹介する機会があれば、、、と思っています。)

本当に些細なことなのですが、今日のランチが心底「おいしい!」と感じられるモノだったのでここに記録を。



twitterで今朝つぶやきましたが、今日の午前中は作業の合間に「休憩」と称してハカニエミ市場をブラブラ。コーヒーとドーナツで休憩した後、今日の食材を調達してきました。

で、早速お昼過ぎにこの食材をまな板へ。

時間が無く、ぱぱっとできるものしか思いつかなかった結果、メニューは「新じゃがいも」。
潔すぎますかね。苦笑。

夏の訪れと共に登場する国産の新じゃがいもは小ぶりで味が濃いのです。
スウェーデン産のものが早くお店に並ぶのですが、なぜかそこは我慢して待ってでも国産が食べたいところ。笑。
今日のものは無事に国産でした。
最もポピュラーな食べ方は、これ以上ないくらいシンプルなスタイル。皮をジャガイモブラシでささっと洗い、ディル(tilli:ティッリ)と一緒に茹でる方法。

付け合わせはニシン(silli:シッリ)のマリネ。今日はマスタード漬けにしました。

↑だけではさすがに寂しいので、同じく市場で調達した国産にんじん(生のままでもおいしいのです!)と卵と、トマトやらを加えてワンプレートに。





茹で新じゃがいも+ディル
人参のバター&ローズマリーソテー
トマト
ニシンのマスタード漬け
クリスプ・ブレッド+マーガリン
ゆで卵


ただこれだけだったのですが、夏がおなか一杯に広がっていくような感覚でなんとも幸せなランチタイムになりました。


新じゃがいもを使ったいろいろなレシピを試したくなった私。
単純にこれで日本のカレーを作ってもおいしそうですよねえ。ほほ。


全体的に夏休みムードのヘルシンキですが、今日は金曜日!
21時前の今も太陽サンサンで明るいので、街も公園もいつもより人で賑わっているはずです。

私は友人を招いてのディナー。楽しみです!(ちなみにディナー担当は友人です。苦笑。)


皆様、どうぞ良い週末をお過ごしください。