Tuesday 30 October 2012

過去の栄光(?)を思い知る。

皆様、モイ。
よしこです。

10月28日日曜日は地方選挙の投票日。
フィンランド国内の各都市議会の議員選挙が一斉に行われました。
(日本の統一地方選挙方式に近い感覚です。)


大統領選挙などと異なり、国籍が無くても居住歴などに応じて選挙権が与えられます。
フィンランド人でない私にも選挙権があるので、当日は張り切って投票してきましたよ。笑。


↑公用語(上がフィンランド語、下がスウェーデン語)で「投票所」と書いてあるだけですが、記念にパチリ。笑。



実は投票日前に、外国人(非フィン、非日本)の友人から「選挙行くの〜?えー、すごいね。私は行かないかな。」と言われて猛反発した私。苦笑。

「あなたの一票が、ヘルシンキの未来を変えるかもしれないのよ!何言ってんの!行きなさいよ。」

としつこく言う私に、「ヨシコは、オバマか。笑。」と突っ込まれてしまいました。
本当に、こういう押しつけは我ながらイヤですねえ。苦笑。


話を戻して、選挙。

数多く居る候補者の中から自分の大切な一票を投じる人を探すのは大変。
今回はヴァーリコネ(vaalikone:vaali=選挙、kone=マシーン)と呼ばれるウェブサポートに随分お世話になりました。大手メディア各社がウェブ上に設置するヴァーリコネには、市政の各分野毎に数問の問題が設定されています。

数段階に分かれた選択肢の中から自分の意見に近いものをセレクトしながら進むと、最終的に自分の意見に近い順に候補者のマッチングリストが現れるという仕組みです。

もちろん段階の分け方、その根拠などによって、マッチングの精度はまちまちと言えます。
数社分を試す中で絞られる数名の候補者については詳細を自分で調べて、最終的には自己責任で支持者を決めることになります。


逆のマッチングと言いますか、自分の意見と最も反する意見の持ち主も見えてくるようになっているので単純に面白かったです。笑。

質問も具体的なので、答えているうちに自分の意見を自分で認識することにもなりますね。
例えば福祉分野では「児童ケア」と「高齢者ケア」に関する予算のどちらを優先すべきか問う内容もありました。究極!



今回の地方選挙では2008年実施の前回選挙より有権者数が111,402人増えて、4,303,064人。
投票率は3%ダウンの58.2%に留まりました。


今回当選された議員の方々の手で、各都市がより良い形で進んでいけると良いですよね。


最後は投票日の国旗を。

投票日は国旗掲揚日でもあります。なんだか清々しい!


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〈オマケ〉

前回2008年はトーロ(Töölö)地区に住んでいたので、投票所は国民年金会館本部(Kansaneläkelaitos)でした。言わずと知れたアルヴァ・アールト(Alvar Aalto)建築、50年代の作品です。

その時は何とも思わずに投票していましたが、今回の投票所(近所の高校の体育館)に行ってみて今更ながらあの時の幸運を思い知りました。笑。




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